6月議会 一般質問 高齢者のペット飼育について
市民から相談がありました。一人暮らしの人が急に入院することになり、そこで飼っていた猫がお腹を空かせて地域を徘徊していて可哀そうなので代わりにご飯をあげている。人様の飼っていた動物を勝手に保健所に連れていることもできなし、こういった場合はどこに相談すればいいのかわからないと。
介護施設に務めている知り合いのケアマネさんなどに実態をお聞きしたりしました。その中で、介護訪問の生活援助の中には飼っているペットのお世話は含まれないのが実態。
また、お散歩もできていないペット。ペットのお世話がしたくても十分にできない高齢者がいる。このことも、切実な問題だと思っています・・・
議会での質問
【山内】
認知症などで、飼い主がペットをお世話できなくなったり、入院や施設への入居等でペットを預けるところがなく、悩んでいる高齢者が増加していると、聞いています。取り残されてしまったペットも、大切な家族です。高齢化が進む中、さらにこのようなケースが増えると予想されておりますが、こういった現状を市としてどう認識されているのか、そして、その問題解決に向けた方策をお伺いいたします。
【市長答弁】
市では、高齢者のための総合相談窓口として元気の泉内に地域包括支援センターを設置し、介護サービスや介護予防などの保健福祉サービスに関する相談のほか、日常生活での困りごとなどについても相談を受けているところでありますが、これまでに家族のサポートを受けることのできない飼育者の認知症や入院などによりペットが取り残されるケースについての相談は寄せられていないところであります。
また、動物愛護及び管理に関する法律に基づく犬又は猫の引き取り先である久慈保健所からは、飼育者の認知症や入院を理由とした取引依頼もあると伺っているとこであり、今後、高齢化が進むことに伴い引き取り依頼増加する可能性があるものと捉えております。
問題解決に向けた方策でありますが、動物愛護及び管理に関する法律および県の動物の愛護及び管理に関数条例において、動物の終生飼養は飼い主の責務と規定されていることから、あらかじめ取引を求める犬又は猫の譲渡先を見つけるなど、ペットの適正飼養について保健所等と連携し普及啓発に努めてまいります。
【山内 再質問】
先ほど答弁で頂きましたけど、久慈保健所には譲渡に向けた取り組みなど一定の対応をしてくれているようです。そこで確認したいのは、飼い主が入院した、あるいは、認知症などにより飼育が困難になった場合や、飼い主に代わって隣人などの第三者が相談に行った場合でも対応していただけるということなのでしょうか。一時的に預かっていただくということが、依頼する側からしますと助かると思うのですが、このことについてお伺いいたします。
【当局答弁】
一時的な預かり等についてはなかなか困難であろうというふうに認識をしているところでございます。
高齢になってきますと、いつ、どういったことがあるかわからないというふうなこともありますし、高齢者にかかわらず、元気な時でもどういう風になって、身内であるペットと過ごせなくなるという風なことも考えられますので、まず、常日頃から、もし何かあった場合には、誰か見てくれる人がいないかと、そういったところを考えながら見ていっていただきたいという風には考えているところでございます。
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